よくある質問をまとめていきます。
Q:歯周病ってどんな病気?
歯を支えている骨や線維がばい菌によって破壊される病気です。
歯は歯周組織というものによって支えられています。
歯根膜、セメント質、歯槽骨、歯肉を歯周組織といいます。
これらがばい菌によって破壊されてしまう病気をし歯周病といいます。
詳しくはこちらの記事を読んでください。
Q:歯周病の原因は何?
お口の中のばい菌が原因です。
歯周病の原因はお口の中のばい菌です。
それに年齢、ストレス、糖尿病などの全身疾患、喫煙などが歯周病が進行するのを手伝っています。
歯周病と喫煙の関係についてはこちら。
Q:歯周病って薬で治るの?
治りません。ばい菌を機械的にとり除く必要があります。
抗生物質で治療の手助けをすることはありますが薬で治ることはありません。
歯周病の原因であるばい菌はバイオフィルムという形で歯にくっついています。
これを専用の器具でとり除いていくことが歯周病の治療になります。
詳しくはこちらを読んでみてください。
Q:歯周病の治療って何回かかるの?
2~6回くらいですがお口の状態によってはそれ以上になることもあります。
歯周病の治療は自分できちんと歯磨きができるようになり、歯についた歯石をとって、歯磨きがしやすいように歯の治療をするところまでです。
きちんと歯磨きができていて、歯石も少なければすぐに終わります。
しかし、歯周病が進行していて歯石がたくさんつている場合は治療に回数がかかります。
場合によっては歯茎の状態が落ち着くのをまって再度治療することもあるため期間もかかります。
そして、治療が終わっても時間がたてば歯石はまたたまってくるので定期的なメンテナンスが必要になります。
Q:定期検診はどれくらいの間隔がいいの?
人にとって違いますが3ヶ月に1度が目安になります。
どんなにお家で歯磨きを頑張っても磨き残しはあります。
そして歯石になってしまうと歯ブラシではとれません。
3ヶ月に1度が検診に行く目安になります。
歯周病は年齢が関係してきますので高齢で歯周病が進行している人、喫煙者、糖尿病の人は1~2ヶ月くらいで検診に行った方がよいです。
逆に20~30代で歯磨きがしっかりとできている人は3~6ヶ月でもよいです。
一度、歯科医院で相談してみましょう。
Q:歯周病って完全に治るの?
進行してしまった歯周病が完全に治ることは不可能です。
歯周病を完全に治すことはかなり難しいです。
再生療法という治療もありますが歯周病の進行が軽度であることなど条件があります。
そして、重度歯周病になってしまった場合は完全な治癒は不可能です。
そのため、歯周病の治療は基本的にこれ以上進行しないようにして現状を維持する、というものになります。
歯周病は進行すると治すのは難しいため進行しないように早めの治療を心がけましょう!
Q:若くても歯周病になることがあるの?
あります。
歯周病は30代後半から進行することが多いのですが小学校高学年くらいから進行する歯周病を若年性歯周炎といいます。
歯周病には自分の免疫が関係しているのですが、その免疫が異常に働いてしまっていることが考えられています。
また、再生不良性貧血、周期的好中球減少症、自己免疫疾患、糖尿病などの全身疾患がある場合も若くして歯周病になるときがあります。
Q:歯周病は遺伝するの?
遺伝するといわれています。
歯周病の遺伝の仕組みについてはすべてが明らかになっているわけではありません。
しかし、親が歯周病で子供も歯周病になっているケースはあります。
歯周病にはマクロファージや好中球といった免疫細胞が関係しているのですが、生まれつき免疫細胞が異常な働きをして歯周病が進行しやすくなるということがわかっています。
治療に関しては変わらず、お家でのブラッシンング、定期的な歯科検診がメインになります。
家族で重篤な歯周病になっている人がいるときは注意しましょう。
Q:口臭が気になるのですが歯周病でしょうか?
歯周病になっている可能性は高いです。
口臭には以下の4つの原因が考えられます。
- 歯周病が原因のもの
- 全身疾患が原因のもの
- 食べ物が原因のもの
- 生理的なもの
体が健康で口臭が一時的なものでないなら歯周病が原因の可能性が高いです。
歯周病菌は口臭の原因となる硫化水素やメチルメルカプタンを発生します。
硫化水素は腐った卵、メチルメルカプタンは腐った玉ねぎのような臭いがします。
歯科医院での歯周病の治療が必要になります。
Q:歯周病が体の病気に関係してるって本当?
本当です。歯周病と全身疾患の関係につてはたくさんの研究で明らかになっています。
歯周病と全身疾患の関係を研究することをペリオドンタルメディシンといいます。
歯周病と関係しているといわれている全身疾患は以下のものがあります。
- 低体重児早産
- 心血管疾患(心筋梗塞、狭心症、脳梗塞など)
- 糖尿病
- 肺炎
- アルツハイマー
他にも悪性腫瘍や腎臓病、肥満なども関係があると考えられています。
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