最近家の近くに歯科医院ができたんだよね。
そういえば全然歯医者さんに行ってないな~。
別に気になるところがなかったら行かなくてもよくない?
ちょっと待った!痛いところがないからといってずっと歯医者に行かないのはよくないですよ!
え?なんでですか?
では今日は定期健診に行ったほうがよい理由を説明していきますね。
歯石は歯ブラシでは取ることができない
皆さんは毎日歯磨きをしますか?
1日3回磨く人、1回しか磨かない人、色々いると思います。
でもどれだけがんばって磨いていても少しのよごれは歯に残っていしまいます。
それの汚れが少しずつ固まって歯石というものになります。
上記の図は歯の断面図ですが、歯の横にくっついているのが歯石です。
歯石の表面はザラザラしており汚れがつきやすくなっています。
その汚れがまた歯石になり歯石はどんどん大きくなります。
歯石についた汚れにはたくさんのばい菌が生息しています。
歯石をそのままにしておくとお口の中にどんどんばい菌が増えていって歯周病という病気になります。
歯周病についてはこちらの記事を読んでみてください。
また、見えるところにある歯石ならまだしも歯茎の中に入り込んでしまった歯石は縁下歯石といって歯周病を進行しやすい悪いばい菌が集まりやすくなります。
歯周病により骨が溶けてしまい、最終的には歯は抜けてしまいます。
歯周病って怖い病気なんだね・・・
じゃあ固くなった歯石はどうすればいいの?
歯科医院でしかできないスケーリングという処置をして歯石を除去します。
歯石はスケーリングという処置で除去
歯科医院ではスケーラーという器具を使って歯石を除去します。
歯石が多すぎると一度の処置では取り切れないので、治療回数は数回かかることもあります。
特に縁下歯石を除去するのは大変なので、根気よく通院しましょう。
縁下歯石を除去するのに麻酔をすることもあります。
歯石は一度きれいにしてもまたできる
歯石を取り、お口の中がきれいになっても、そのあとずっと放置していればまた歯石はたまっていきます。
人にもよりますがだいたい3ヶ月に一度は定期健診に行きましょう。
虫歯は小さいうちに治す
虫歯というものは一度なってしまうと治ることはありません。
治療法は『削って治す』これしかないのです。
しかし、初期の小さい虫歯は違います。
フッ素やCPP-ACPによる再石灰化により歯を削らずに治すことができる場合があります。
小さい虫歯は痛みなどもないため自分ではほとんどの場合気づくことはありません。
気づいたときには削らないと治らない大きさまで進行しています。
そうならないように定期的に検診に行き虫歯になっていないかチェックするようにしましょう。
また、虫歯が大きくなり削らないといけなくなっても小さいほうが歯を削る量は少なくなります。
虫歯が大きくなり歯の神経まで達すると激しい痛みを伴います。
治療回数、期間、費用も大きくなるので早めに治したほうが負担が少ないです。
医療費が安くなる
痛いときだけ歯科医院に行き治療する場合と
定期的に検診をしている人で
一生の医療費は変わってきます。
どれくらい変わってくるかというと・・・
痛いときだけ通院した人が65歳にかかる年間医療費の合計:約33万円
定期健診に通っていた人が65歳にかかる年間医療費の合計:約18万円
なんと年間で15万円も医療費が余分にかかってしまうんです!
さらに年齢が高くなるとその差は大きくなっていきます。
定期健診に行くと数か月に一度医療費がかかってくるのでお金をたくさん払うような感じがしますが実はそうではないんですね。
歯科の定期健診に行くと医療費が安くなるのは、単純に歯の寿命が延びるだけでなく、口の中がきれいだとさまざまな全身疾患のリスクを下げることができることが関係しています。
どのような全身疾患のリスクを下げることができるかは次で説明します。
さまざまな全身疾患のリスクを下げることができる
『全身の健康状態が歯周病の進行や口腔の健康に影響を及ぼすだけでなく、逆に口腔の健康状態が全身に影響を及ぼすこともあることから、口腔と全身の双方向からその関連性を追求しようという新しい歯科の学問分野』をペリオドンタルメディシンといいます。
ペリオドンタルメディシンのなかで取り上げられている代表的な全身疾患を紹介します。
- 低体重児早産
- 心血管疾患(心筋梗塞、狭心症、脳梗塞など)
- 糖尿病
- 肺炎
- アルツハイマー
お口をきれいにすれば上記の疾患にならないということではありませんが、リスクを減らすことはできます。
まとめ
今まで健康診断は行かないといけないと思ってたけど、歯科検診は真剣に考えてなっかたな。
私もさっそく近くの歯医者さんに予約の電話するわ!
検診にいくことで、いいことはあっても、悪いことは一つもありません。一生自分の歯で食事をするということはすごくしあわせなことなんですよ。
いかがだったでしょうか?
歯科の定期健診に行くメリットはたくさんあります。
歯があることが当たり前と思っていても、なくなって初めて不便だと気付きます。
そしてなくなった歯は戻ってはきません。
歯がなくなると食事がしずらくなり、食べれるものが限定され、偏食になり、全身の健康にまで悪影響を及ぼします。
歯科検診にいってお口と体の健康を守りましょう!
今日はこれでおしまいです。
おつかれさまでした!
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