CPP-ACPって何?虫歯予防の新しい方法

虫歯

CPP-ACPってときどき聞くけどどんなものなのかな?

リカルデントのガムのCMでよく聞くわね。

CPP-ACPは牛乳由来の天然成分です。歯を強化して虫歯予防に効果があります。今日はこのCPP-ACPについて説明していきます。

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CPP-ACPは牛乳由来の天然成分

牛乳やチーズなどの乳製品を多く食べている人は虫歯になりにくいということから、メルボルン大学のレイノルズ教授らのグループによってCPP-ACPは開発されました。

牛乳由来タンパク質の分解物であるCPP(カゼインホスホペプチド)とACP(非結晶性リン酸カルシウム)の複合体です。

虫歯だけでなく酸によって歯が溶ける酸蝕症、歯が削れる摩耗症、歯を支える骨や線維が破壊される歯周病にまで効果があるといわれています。

歯はミネラルでできている

歯のエナメル質はハイドロキシアパタイトという成分でできています。

ハイドロキシアパタイトはカルシウム、リン酸、水酸基というものから構成されています。

ハイドロキシアパタイトは酸に弱くジュースやばい菌が出す酸に触れるとカルシウムやリン酸といったミネラルが溶けだします。

これを脱灰といいます。

酸がなくなると唾液に含まれるミネラルが歯に戻ってきます。これを再石灰化といいます。

お口の中で歯はこの脱灰と再石灰化を繰り返しており、脱灰が進行して歯に穴があくことを虫歯といいます。

CPP-ACPには脱灰を抑え、再石灰化を促す効果があります。

CPP-ACPでお口の中にミネラルを増やそう!

唾液の中には歯の強化に必要なカルシウム、リン酸といったミネラルが含まれています。

歯は唾液の中のミネラルを使って再石灰化します。

しかし、唾液のミネラル量は少なく、また個人差があります。

そこでお口のミネラルを増やすためにCPP-ACPを摂取しましょう。

CPP-ACPによる再石灰化

唾液だけでは足りないミネラルをCPP-ACPによって補ってあげることにより、歯の再石灰化を促し、歯を強化することができます。

MIペーストを使おう!

MIペーストはCPP-ACP配合の歯のクリームです。

歯の再石灰化に必要なカルシウム、リン酸といったミネラルが唾液の何倍も含まれています。

使い方は

・1日2回、朝食後、寝る前に歯ブラシか指で歯に塗るだけ
・ペーストの量は歯ブラシの上に約1㎝ほど出るくらい
・塗った後は3分間そのまま
・3分後に余分なペーストを吐き出し、30分飲食はしない
・30分後に水で軽くうがいをする

となっています。

フッ素と併用することで効果が高まるため、フッ素入りの歯磨き粉で磨いた後に塗ると効果的です。

メロン、ストロベリー、バニラ、ヨーグルト、ミントの5種類の味があり飽きることなく使うことができます。

定期的に期間限定の味が発売されますのでそれも楽しむことができますね。

以前は、メロンソーダやチョコがありました。

僕のおすすめはヨーグルト味です。

牛乳成分配合ですので牛乳、乳製品にアレルギーのある人は絶対に使用しないようにしてください。

CPP-ACPは虫歯予防に効果がある

CPP-ACPの効果は

脱灰抑制(歯を溶けにくくする)
・再石灰化(脱灰した歯をもとに戻す)
・耐酸性の向上(歯を溶けにくくする)

・緩衝作用(酸性になったお口を中性に戻す)

このような効果により虫歯を予防します。

エナメル質だけの初期の虫歯でしたら再石灰化により治癒することがあります。(歯科医院で経過観察が必要になります。)

エナメル質、象牙質の両方に効果があるため、歯周病で歯茎が下がって歯の根っこが見えている人の虫歯予防に役立ちます。

CPP-ACPを使った方がよい人

  • 過去3年間で虫歯の治療をしたことがある人
  • 歯科医院で虫歯になりそうな歯があるといわれている人
  • 歯周病で歯茎が下がり歯の根っこが見えている人
  • お口が乾燥している人
  • 矯正器具がついている人
  • 乳歯(子供の歯)が生えた子供
  • 永久歯(大人の歯)が生えたばかりの子供

上記の方は虫歯のリスクが高いため普段の口腔ケアにプラスしてCPP-ACPを使うとよいです。

先ほど説明したMIペーストを歯磨きの後に歯に塗ってください。

虫歯予防についてもっと詳しく知りたいという方はこの記事を読んでみてくださいね。

まとめ

日本は今、超高齢化社会です。

年齢が進むにつれてどうしても歯周病が進行してしまい、歯茎が下がり、歯の根っこが見えてきます。

歯の根っこは虫歯になりやすく、治療も難しいため抜歯の原因になります。

1本抜歯になるとドミノ倒しのように歯がなくなってしまうことは珍しくありません。

抜歯の原因で多いのは歯周病と虫歯です。

超高齢化社会の今でこそ虫歯予防に力を入れるべきです。

人生100年時代、自分の歯でずっとおいしいものを食べたいですよね?

虫歯になりやすい子供も予防が大切です。

3歳ごろまでで将来虫歯になりやすいか、なりにくいかが決まります。

乳歯が虫歯になると歯並びが悪くなり、将来虫歯になりやすくなります。

永久歯も生えたばかりは虫歯になりやすく、1度治療した歯はまた虫歯になりやすくなります。

今だけでなく先のことを考えましょう。

虫歯予防の方法はいろいろありますがCPP-ACPは臨床研究をしっかりされていて効果が実証されています。

正しい知識をつけてしっかりと予防しましょう!

と、いうことで今日はこれでおしまいです。

おつかれさまでした!

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