歯を大切にしないと早死にする!?

健口

ショッキングなタイトルですみません💧

しかし、大げさに言っているわけではありません。

実際にデータで出ているのです。

国民の8割は罹患しているといわれている歯周病は様々な全身疾患に関係しています。

糖尿病や心疾患、脳血管疾患などのリスクが上がり、死亡率が上がる傾向にあります。

最近の研究では、歯周病の人は新型コロナウイルスに感染して死亡する割合が高いこともわかってきています。

今日はお口をきれいにしておけば健康になり、長生きできる可能性が高くなるということについて解説していきます。

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歯周病と関係がある全身疾患

歯周病は歯を支える骨や組織が破壊されてしまう病気です。

重症化すると最終的に歯が抜けてしまいます。

歯周病の影響はお口だけと思われるかもしれませんが、最近の研究により、様々な全身疾患と関係があることがわかってきています。

歯周病と関係がある全身疾患
  • 糖尿病
  • 脳血管疾患
  • 心疾患
  • アルツハイマー型認知症
  • 早産
  • 骨粗鬆症

新型コロナウイルスの感染が拡大していますが、歯周病の人はウイルス感染もしやすいといわれています。

詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

新型コロナウイルスの死亡率が約9倍

カタール、カナダ、スペインの研究者がカタールで行った研究によると、歯周炎のあるCovid-19患者は集中治療を受ける可能性が3.5倍、人工呼吸器が必要になる可能性が4.5倍、歯肉疾患のない患者に比べて死亡する可能性がほぼ9倍高かったということがわかりました。

  • 集中治療を受ける可能性:3.5倍
  • 人工呼吸器が必要になる可能性:4.5倍
  • 歯肉疾患のない患者に比べて死亡する可能性:約9倍

新型コロナウイルスの感染が拡大していますが、歯周病の人は感染後、重症化するリスクが高いことがヨーロッパ歯周病学会で報告されました。

感染しないように気を付けることも重要ですが、感染した後、重症化しないように予防することも大切になります。

歯周病の治療の人は感染リスクも高くなると考えられているので歯周病治療は感染予防にも感染後の重症化予防にも重要となります。

虚血性心疾患による死亡率が高くなる

虚血性心疾患とは、心筋梗塞や狭心症のことで、冠動脈の閉塞や狭窄などによって心筋への血流が阻害され、心臓に障害が起こる疾患の総称です。

歯周病の人は虚血性心疾患になりやすく、なった後の死亡率も高くなるといわれています。

咀嚼能力の低下で死亡率が上がる

歯は親知らずを入れないと全部で28本あります。

歯が20本以下になって食事がしにくくなると、心血管系疾患による死亡率が1.8倍呼吸器系疾患による死亡率が1.9倍になったというデータがあります。

歯がなくても食べにくいものがなく何でも食べられるという人は20本以上歯がある人と比べて死亡率は変わりませんでした。

食事は健康でいるためにはとても重要です。

歯が少なく、食べられる食品に制限があったり、よく噛まずに食事をしていると、肥満になったり栄養が偏ることで糖尿病などの全身疾患のリスクが上がります。

そのため歯が少なくなると死亡率が上がってしまうのです。

肺炎による死亡率が高くなる

死因の理由1位は悪性新生物で27.3%、肺炎は5位で6.9%、誤嚥性肺炎が6位で2.9パーセントとなっています。

誤嚥性肺炎とは気管に蓋をする機能が低下して気管に唾液や食べ物が入りやすくなることで、肺に炎症が起こることをいいます。

誤嚥性肺炎のリスク
  • 高齢の方(75歳以上)
  • 歯周病になっている方(お口の中が汚れている)
  • お口が乾燥している方
  • 免疫力が下がって感染しやすい方
  • 脳梗塞、脳内出血の後遺症がある方

飲み込むなどのお口の機能が低下して、お口が汚れている人は誤嚥性肺炎になりやすくなります。

詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

介護が必要になるリスクが上がる

医療の発達により以前よりも様々な病気を治すことができるようになりました。

しかし、命は助かっても後遺症が残ったり、現代医学では治せない病気もあります。

介護が必要になる原因の1位は認知症、2位が脳血管疾患、3位が高齢による衰弱です。

歯周病はアルツハイマー型認知症とも関係しています。

歯周病の原因菌であるP.g菌はアルツハイマー病の原因であるアミロイドβが生産されるということがわかりました。

詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

人生100年時代、長生きすることだけ考えるのではなくて、健康寿命を延ばすことを考えなければなりません。

寝たきりの生活ではなく、楽しみを持って生活できるように自分の体のメンテナンスをしっかりと行いましょう。

まとめ

高齢になってから健康のことで皆さん後悔することの上位には、「もっと歯を大切にすればよかった」ということが必ずあげられます。

日本人は歯に対する意識が世界と比べると低いです。

歯が原因で食べられるものが制限されると、健康が悪くなるのはもちろん、楽しみも減ってしまいます。

おいしい食事を好きな人と食べるのは楽しいですよね?

そのような楽しみがなくなってしまい、外出する回数も減少していくと、どんどん不健康になってしまいます。

歯が悪くなることは、不健康、生きがいの減少の入り口です。

定期的に歯科医院に行って歯を大切にして、健康も生きがい失わないようにしましょう。

そうすれば、きっと健康で楽しい毎日を送ることができます。

今日はこれでおしまいです。

おつかれさまでした!

参考文献

歯とお口のことがなら何でもわかるテーマパーク8020

歯周病と全身の健康 日本歯周病学会

歯周炎とCovid-19の重症度との関連

高齢者の口腔機能が、栄養摂取に与える影響 池邉一典

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