歯ブラシの選び方

口腔ケア

皆さん歯ブラシはどのように選んでいますか?

ドラックストアに行くとたくさんの歯ブラシが並んでいています。

値段や各メーカーのCM、売り場のおすすめで選んでいる方が多いと思います。

実は歯ブラシは使う人に合ったものを選ぶ必要があるのです。

お口の環境、歯並び、虫歯のリスク、歯周病のリスクはひとりひとり違うからです。

今日は歯ブラシの選び方について説明していきます。

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歯ブラシを選ぶポイント

歯ブラシを選ぶポイントは以下の4つの部分をチェックして自分に合ったものを選びましょう。

①:毛

②:頭部(ヘッド)

③:持ち手(ハンドル)

④:頸部(ネック)

歯ブラシの毛でチェックするポイントは植毛部の形状、毛先の形状、素材、硬さです。

植毛部の形状

植毛部の形状は平切り型と段切り型があります。

歯の形、並びは人によってさまざまなので段切り型をしっかりと歯面に当てるのはとても難しいです。

さらに、段切り型は力が分散されるため毛先がしっかりと当たっていない場合は十分に磨くことができません。

そのため、平切り型がおすすめです。

植毛部の形状

平切り型がおすすめ!

毛先の形状

毛先の形状はラウンド毛とテーパード毛があります。

ラウンド毛は毛先が丸く、テーパード毛は毛先が細くなっています。

ラウンド毛は歯面に当たる面積が大きいので汚れがとれやすい特徴があります。

テーパード毛は細いので歯と歯ぐきの間に入りやすいため、歯周病が進行した人におすすめです。

毛先の形状
  • ラウンド毛は汚れがとれやすいので何か所も虫歯を治している虫歯のリスクが高い人におすすめ!
  • テーパード毛は歯周病が進行している人におすすめ!

素材

歯ブラシの毛の素材は何種類かあります。

  • ナイロン
  • 飽和ポリエステル樹脂(PBT)
  • シリコン
  • 動物の毛

シリコンは赤ちゃんや歯肉マッサージ用に使います。

シリコンも動物の毛も汚れはとれにくいので一般的に使われているナイロンか飽和ポリエステル樹脂を選びましょう。

素材

一般的に使われているナイロン飽和ポリエステル樹脂がおすすめ!

硬さ

毛の硬さは商品によって名称は違いますが(柔らかい、ソフトなど)、柔らかい、普通、硬いに分けられます。

柔らかいものは歯茎に炎症が起きてしまって普通の歯ブラシで磨くと痛みがある人におすすめです。

ブラッシング圧が強く歯が削れてしまっている人や知覚過敏がひどい方も柔らかい歯ブラシがおすすめです。

しかし、汚れが落ちにくいので汚れが残りやすかったり唾液が少なく硬くなってしまった汚れはとれにくくなります。

硬いものは汚れはとれやすいのですが歯や歯茎を傷つけややすくなります。

歯茎や歯に特に問題がなければバランスの良い普通の硬さのものを使いましょう。

硬さ

歯茎や歯に問題がなければ普通の硬さがおすすめ!

頭部(ヘッド)

ヘッドの大きさは上図の右のような小さいものがおすすめです。

奥歯の細かい汚れをとるためにはヘッドが小さい方が磨きやすくなります。

しかし、手が不自由な方はヘッドが小さいと歯面に当てづらいので大きいものを使用した方がいいでしょう。

また、ブラッシングのモチベーションが低く、長時間磨けない人はヘッドが大きい方が大雑把には磨けるので歯磨き習慣がつくまではヘッドが大きいものを使って、磨くことができるようになったらヘッドの小さいものに移行するとよいです。

頭部(ヘッド)

ヘッドは小さい方がおすすめ!

手が不自由な人、ブラッシングが習慣化していない人は大きい方を使いましょう。

頸部(ネック)

ネックにはまっすぐなものと曲がっているものがあります。

歯面に垂直に毛を当てることができるまっすぐ(ストレートタイプ)のものがおすすめです。

しかし、曲がっている(カーブタイプ)ものは力を緩和できるのでブラッシング圧が強い方にはおすすめです。

頸部(ネック)

まっすぐ(ストレートタイプ)なものがおすすめ!

持ち手(ハンドル)

持ち手を選ぶポイントは長さと太さです。

手が大きい人は短いと磨きにくいので長いものがおすすめです。

逆に手が小さい人は短いもでもよいでしょう。

手が不自由な人は細いと持ちにくいため太いものがおすすめです。

持ち手(ハンドル)

手が大きい人は長いものがおすすめ!

手が不自由な人は太いものを使いましょう。

おすすめ歯ブラシ

特徴別におすすめの歯ブラシを紹介しますので参考にしてください。

虫歯のリスクが高い方、虫歯の治療を何か所もやっている方におすすめ!

汚れがとれやすいラウンド毛の歯ブラシです。

妊娠中のつわりで歯ブラシがつらい方、歯ブラシを奥まで入れると嘔吐反射が起きる方におすすめ!

ヘッドが小さく違和感が少ない歯ブラシです。

歯茎が腫れやすい、歯周病のリスクが高い方におすすめ!

歯周ポケットに毛先が入りやすいテーパード毛の歯ブラシです。

歯茎が腫れて痛みがある人は、はじめは柔らかめを使って炎症が改善したら普通の硬さに変更しましょう。

手が不自由な人におすすめ!

持ち手が太く、持ちやすい歯ブラシです。

知覚過敏の人におすすめ!

柔らかめでブラッシング圧を緩衝してくれるカーブネックの歯ブラシです。

歯並びが悪い人におすすめ!

歯並びが悪い、親知らずが少しだけ生えている、嘔吐反射がある、矯正治療中の人は普通の歯ブラシだけでは歯に毛先をしっかりと当てることができません。

そのようなときは普通の歯ブラシにプラスしてワンタフトブラシを使いましょう。

おすすめ電動歯ブラシ

普通の歯ブラシと電動歯ブラシどちらがいいの?とよく聞かれます。

答えはどちらでも構いません。

電動歯ブラシは小刻みに動かす動きを自動でやってくれるので歯面にブラシを当てるだけで磨けます。

そのため手が不自由でうまく磨けない人や歯ブラシを動かすのが面倒だという方におすすめです。

ブラシ部分が歯面に当たっていないと磨けないので歯科医院での歯磨き指導は同じように受けてください。

普段使っているものを持って指導を受けるとよりよいでしょう。

最近の電動歯ブラシは様々な機能がついていて機能がたくさんあるほど値段が高額になります。

色々な機能を使いたい!という方は別ですが磨くことができればよいという人にはシンプルなものをおすすめします。

様々な機能も使うのははじめだけで結局使わないという人も多いです。

上記のソニッケアー プロテクトクリーンは値段も手ごろで加圧防止センサーがついているため、力加減の難しい電動歯ブラシでも力を入れすぎて歯や歯茎を傷つけにくくなっています。

正しいブラッシングのやり方

お口に合った歯ブラシを用意しても磨き方が間違っていては意味がありません。

以下の記事で正しい歯磨き方法について解説しているので参考にしてください。

歯ブラシの交換目安は約1ヶ月

歯ブラシは消耗品です。

古くなって毛先が開いた歯ブラシでは汚れがうまくとれません。

細菌が繁殖して衛生面でもよくないので1ヶ月ほどで交換しましょう。

以下の記事を参考にしてください。

まとめ

口腔ケアはホームケア(お家の歯磨き)がとても大切です。

ホームケアをしっかりと行って、1~3ヶ月に一度歯科医院に定期健診に行くとお口をきれいに保つことができます。

虫歯、歯周病は一度なってしまうと完治はしません。

歯周病はこれ以上進行しないように現状維持、虫歯になった歯は削って詰めるというのが歯科治療です。

これからは治療ではなく予防がとても大切になります。

そのために正しい歯ブラシを選んで虫歯、歯周病を予防しましょう!

今日はこれでおしまいです。

おつかれさまでした!

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