フロス&歯間ブラシを普段の歯磨きに加えよう!

口腔ケア

皆さんは普段の歯磨きに何を使っているでしょうか?

ほとんどの人が歯ブラシは使っていると思います。

その他ではデンタルフロス、歯間ブラシ、タフトブラシなどがあります。

歯磨きは歯ブラシだけでよいのか?

その他も使った方がよいのか?

使い方がわからない。

様々な疑問があると思います。

今日は普段の歯磨きにどのような清掃器具を使った方がよいのかを解説していきます。

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歯ブラシ、フロス、歯間ブラシを使う!

結論から言うと、普段の歯磨きに使う清掃器具は歯ブラシ、フロス、歯間ブラシです。

メインは歯ブラシでフロス、歯間ブラシも併用して使用します。

歯ブラシだけでは汚れはかなり残ってしまう

歯ブラシだけでは磨き残しがかなり残ってしまいます。

①:歯ブラシ単独

②:歯ブラシ、デンタルフロス併用

③:歯ブラシ、歯間ブラシ併用

①~③で比較したところ、③の歯ブラシと歯間ブラシを併用した方が①、②と比べて歯の汚れが少なく、歯肉炎も改善したというデータがあります。

②も①と比べると汚れ、歯肉炎の改善とともに良い結果が出ています。

特に歯並びが悪い方、虫歯治療で被せ物が入っている方は歯ブラシだけでは汚れはきれいにできません。

普段の歯磨きは歯ブラシだけでなく、歯間ブラシ、デンタルフロスを併用しましょう。

歯間ブラシの選び方

歯間ブラシを使おうとして悩むことは「どのサイズがいいの?」ということだと思います。

これは、歯科医院でサイズの合ったものを選んでもらうのが良いです。

なぜなら、サイズの合っていない歯間ブラシを使うと歯茎を傷つけて逆に悪くなってしまうからです。

また、歯茎が健康な人、歯周病が進行している人、被せ物が入っている人では使用する歯間ブラシのサイズは違います。

適切なものを選ぶには歯科医院で相談しましょう。

大まかな基準ですが、歯間ブラシを挿入しても痛みや抵抗がないものを選びましょう。

磨き方は力が30~40g5往復が汚れの除去率が良いようです。

40g以上の力で磨くと逆に汚れが残ってしまうようなので力の入れすぎには注意してください。

適切な歯ブラシ圧が100~200gといわれているので歯間ブラシの力は弱めですね。

ワイヤーに毛が巻き付いたタイプとゴムタイプがありますが、どちらも汚れの除去率に違いはないようです。

自分に合ったものを使うようにしましょう。

おすすめ歯間ブラシ

デンタルフロスの選び方

デンタルフロスには手に巻き付けて使うタイプと柄付きのタイプがあります。

歯と歯の間に詰め物が入っている方→ 手に巻き付けて使うタイプ

歯と歯の間に詰め物がない方→ 柄付きのタイプ

手に巻き付けて使うタイプ

歯と歯の間に詰め物が入っている方は手に巻き付けて使うタイプのフロスがおすすめです。

柄付きのものだと入れたらそのまま引き上げないといけないのでその時に詰め物がとれてしまうことがあります。

手に巻き付けて使うタイプでは入れた後に片方の手からフロスを離せばもう片方から引き抜けるので詰め物がとれにくくなります。

その代わり、柄付きのものより磨き方が難しいので磨き方は歯科医院で教えてもらう方がよいでしょう。

おすすめデンタルフロス

柄付きのタイプ

虫歯の治療がない方や歯と歯の間に詰め物がない方は柄付きのタイプがおすすめです。

歯と歯の間に入れて磨き、そのまま引き抜いて使います。

糸がボロボロになってきたら交換してください。

手に巻くタイプよりも簡単に使用できます。

歯並びは一人一人違うのでその人に合った磨き方は歯科医院で相談してください。

おすすめデンタルフロス

個人的には歯ブラシ、フロスの併用がおすすめ!

論文では歯ブラシ、歯間ブラシの併用が一番汚れがとれるとありますが個人的にはフロスをおすすめします。

歯間ブラシはサイズの合っていないものを使用したり、無理に使用すると歯茎が下がってしまい、歯と歯の間が空いてくることがあります。

正しいサイズで正しく磨けば大丈夫と言われていますが、歯茎が下がってしまうことがあるのも事実です。

汚れを頑張ってとろうとして磨きすぎてしまう人もいると思いますしね。

フロスの方が歯間ブラシよりも歯茎が下がりづらいのでおすすめです。

ブリッジや歯と歯が被せ物でつながっている人はフロスはできないので歯間ブラシを使いましょう。

マウスウォッシュは補助として使用

「マウスウォッシュは使った方がよいのですか?」

という質問をよく聞きます。

「使った方がよいが歯ブラシ、フロス、歯間ブラシの補助として使う。」

というのが答えです。

歯ブラシをしないでマウスウォッシュだけ使用することはありません。

歯周病の原因はお口の中の細菌です。

歯につく汚れをプラークといいますが、このプラークの中に細菌がたくさん住んでいます。

歯周病予防のためにはこのプラークを除去することが必要です。

マウスウォッシュのみではプラークを除去することはできないので歯ブラシをしなければいけません。

最後の仕上げとして抗菌作用のあるマウスウォッシュを使うとよいでしょう。

おすすめマウスウォッシュ

まとめ

虫歯、歯周病を予防するためにはお家で行うホームケアと、歯科医院で行うプロフェッショナルケアが必要になります。

毎日の歯磨きをお家で気をつけて行い、3ヶ月に1度歯科院で定期健診を行ってください。

検診についてはこちらの記事を参考にしてください。

最近では虫歯、歯周病の予防だけでなく、糖尿病や認知症などの全身心疾患も歯科で予防していこうという試みがあります。

もちろん歯科で治療を行うわけではありませんが、医科と連携しながらその患者さんが健康寿命を延ばせるように協力していこうということです。

歯周病は全身疾患と関係があるともいわれていますし、食事は健康の重要な要素です。

歯が悪いと食事がとれず、病気が悪化することもあります。

全身の健康、お口の健康、どちらかだけが重要というわけではなく、どちらも大切で関係があります。

人生100年時代の超高齢化社会で楽しく生きるためにお口も全身も健康でいるように頑張りましょう!

今日はこれでおしまいです。

おつかれさまでした!

参考文献

歯間ブラシに関する研究 第4報 形状の異なる歯間ブラシのプラーク除去効果につ いて 鹿児島大学歯学部歯科保存学講座

各種歯間ブラシの清掃効果につい 日本歯科大学歯学部歯周病学教室

デンタルフロスによるプラークコントロールについて 浅香 美由紀 長谷川 雄一

フロスと歯間ブラシを用いた近位プラーク除去の比較

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