矯正治療は子供から大人まですることができますが、子供の時にするイメージがありますよね。
最近は成人の矯正治療の割合も増えていますが、子供の矯正の方がまだ多いです。
矯正治療は子供の矯正と大人の矯正があり、できることが違います。
簡単にいうと、子供の矯正は成長を利用して顎の骨や歯の位置を変えていきます。
大人の矯正は成長は止まっているので顎の位置は変えることができず、歯の位置のみを変えます。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
子供の矯正は成長を利用するので体が成長していなければなりません。
そして、1日のなかでも成長が著しい時間帯とそうでない時間帯があります。
矯正治療治療をしていて、成長を利用する取り外しの装置を使用している方は成長が著しい時間帯に装置を使用したほうが効果が出やすくなります。
今日は矯正治療の効果に関わる成長の時間帯について解説していきます。
体の成長は入眠後2~3時間が重要!
体の成長には成長ホルモンが関係しています。
成長ホルモンは下垂体から放出されるホルモンで様々な働きがあります。
睡眠は眠りの深いノンレム睡眠と眠りの浅いレム睡眠を繰り返して行われます。
眠り始めはノンレム睡眠から始まり、約90分続きます。
この眠り始めのノンレム睡眠の時間帯に成長ホルモンが多く放出するのです。
この後レム睡眠へと移行して、この周期が朝まで続きます。
成長ホルモンの放出は寝ついた後の約4時間の間に1日の約8割が放出されるといわれています。
特に夜の10時から2時ごろがピークになります。
子供の矯正は成長を利用する装置を使うことが多いです。
機能矯正装置といって、アクチバトール、咬合斜面板、バイオネーターなどがあります。
これらの装置の機能を最大限に生かすためには、装置を使用しながら夜10時には寝たほうがよいでしょう。
歯の萌出スピードは午後6時から夜中が最大
歯が萌出するスピードも1日の中で違いがあります。
歯は午後6時から夜中にかけて萌出する傾向にあります。
日中はあまり萌出してきません。
矯正装置には歯の萌出を促して治療するものがあります。
バイオネーターや咬合挙上板などです。
これらの装置を日中によく使って夜に使わないような使い方をしても効果が出にくくなります。
日中よりも午後6時以降、おうちにいる時間帯に装置を頑張って使いましょう。
まとめ
お口の中に固定してある矯正装置と違って、取り外しのできる装置を使っている場合は、効果は使用時間によって変わってきます。
効果はその時間帯によっても変わってきます。
なぜその装置を使うのか、どのように使用するかを理解して使いましょう。
使用時間、使用法は担当医にしっかりとし確認してください。
今日はこれでおしまいです。
おつかれさまでした!
参考文献
プロフィトの現代歯科矯正学 ウィリアム・プロフィット
高田の歯科矯正の学び方?わかる理論・治す技術 高田健治
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