【どの歯科医院を選ぶ?】歯の矯正治療の流れ

矯正

歯の矯正治療をしたいんだけど実際どのように治療していくのかな?

何年もかかるイメージがあるよね。

歯科医院も多いしどうやって選べばいいんだろう?

歯の矯正治療の方法は担当歯科医師の考え方や子供か大人かなどによって違います。今日は基本的な矯正治療の流れ、期間、金額やどのように歯科医院を選べばよいかを説明していきます。

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矯正治療の流れ【相談~治療開始~経過観察まで】

医院によっても違いますが大まかな矯正治療の流れは以下のようになっています。

①:矯正相談

②:検査

③:診断

④:子供の治療

⑤:大人の治療

⑥:経過観察(保定期間)

それぞれの内容、金額、期間について一つずつ説明していきます。

矯正相談

まずは、相談から始まります。

自分の歯並びで気になっていることを伝えましょう。

お口の中をチェックしながら

  • 今の歯並びの状態、問題点
  • その問題はなぜ起こっているのか
  • その問題をほっておくとどうなるか
  • 矯正治療のメリット、デメリット
  • どのような治療を行うか
  • 費用、期間はどれくらいか

これらのことを説明していきます。

今は矯正相談の料金は無料のところが多いです。

有料のところは5000~10000円くらいです。

時間は30分程度かかります。

検査

矯正相談で治療を開始していくことが決まったら精密検査をしていきます。

  • レントゲン
  • お口の写真
  • お顔の写真
  • 歯の型どり
  • かみ合わせのチェック

矯正治療をするためには診断がとても重要です。

そして、その診断をするためには色々な検査が必要になります。

これらの資料をもとに診断し、治療計画を考えます。

料金は検査、診断で30000~60000円くらいです。

時間は30分~1時間程度かかります。

診断、説明

歯の模型やレントゲンを分析して診断した結果を説明します。

詳しい治療方法や期間、金額を説明していき、納得、同意されるなら治療スタートとなります。

矯正治療は同意書をとることがほとんどですのでよく読んで問題なければサインしましょう。

金額は検査と診断合わせてのところが多いです。

時間は30分程度です。

子供の治療

矯正治療は「子供の矯正」と「大人の矯正」に分けて考えます。

子供の矯正では顎の骨の位置や大きさを治療することができます。

大人の矯正では歯の位置を正確に治していきます。

詳しくはこちらの記事を読んでみてください。

成長期の治療期間は症例によりますが、2~3年が平均になります。

料金設定は医院によって異なり

A:基本料金というものがはじめにかかって、調整料が1回の治療ごとに毎回かかってくる場合

B:装置を入れるごとに費用がかかってくる場合

これらの支払方があります。

Aの場合は途中で装置を入れても金額に大きな変化はないため総額でいくらかかるか予想しやすくなります。

Bの場合は装置を入れるごとにお金がかかってくるので総額いくらかかるか予想しにくくなります。

治療期間が長くなり、装置の数が多くなると金額が大きくなってしまいます。

基本料金は300000~600000円くらいです。

1回の調整料は3000~8000円ほどかかります。

医院によって差が出やすくなるところです。

大人の治療

すべて永久歯に生え変わっている場合は大人の矯正になります。

大人の治療も様々な方法がありますが、一番オーソドックスな方法がマルチブラケットというボタンを歯につけて針金で歯を動かしていく治療方法です。下図のようなものになります。

歯のボタンの見た目が気になる!というかたはマウスピース型の矯正装置を使う方法があります。

しかし、すべて治療できるわけではなく、適応症例が限られています。

インビザライン、クリアライナー、アソアライナー、キレイラインなど色々な会社がマウスピース型矯正装置を作っていて歯科医院によって取り扱っているものが異なります。

期間は2~3年が平均です。

料金は基本料+調整料となっていることが多く、子供の矯正より高額になります。

子供の時から矯正していて同じ医院で大人の矯正をする場合は割引されることがあります。

金額は総額で800000~1000000円くらいです。

マルチブラケットで歯にボタンをつけるとき、普通は銀色のボタンですが、それを白色に目立たなくしたり、ボタン自体を見えないように舌の方につけたりする場合は料金が高くなります。

マウスピース型の矯正装置も通常より200000~400000円ほど高額になります。

しかし、通常のボタンもマウスピース型の装置も歯並びを完全に治すのではなく、部分的に矯正する場合は料金が安くなります。

経過観察(保定期間)

矯正治療には後戻りということが治療後に起こります。

これは治療で歯を動かした後に歯が元の位置に戻ってしまうことです。

そうならないように治療が終わった後に下図のような保定装置(リテーナー)を装着します。

この装置によって歯が動かないようにおさえておきます。

歯の後戻りは治療後2年は起こりやすくなるため毎日使用します。

その後は使用する時間を短くしていき最終的に装置を使わなくなって終了です。

歯周病の人や歯の動かす量が多かった人は後戻りしやすいので要注意です。

経過観察の期間は2~年ほどです。

はじめは数か月に1度チェックしますが安定してこれば半年~1年ごとのチェックになります。

観察料が2000~5000円ほどかかってきます。

矯正治療は自由診療

矯正治療は自由診療になるため保険が適応されません。

料金を自由に設定できるため歯科医院によって差がでてきます。

都心の方が料金が高い傾向にあります。

郊外の方が家賃が安いため料金が安くなることが多いです。

ホームページや無料相談で料金を確認して自分に合ったところを見つけましょう。

保険が適応される矯正治療もある

厚生労働省が定める先天異常や顎変形症といった疾患がある方は保険で矯正治療をすることができます。

しかし、どこでもできるわけではなく、指定された歯科医院でしか治療できません。

インターネットや保健所で確認しましょう。

矯正治療は医療費控除を利用できる

医療費控除とは生計を共にする家族が1~12月の1年間で支払った医療費の合計が10万円を超える場合、翌年2~3月に確定申告で手続きを行うことで、一定金額が所得から控除され、税の負担が軽減される制度です。

歯並びによって食事がしづらいなどの問題があり、治療の目的がその改善の場合は医療費控除が利用できます。

見た目などの審美目的による治療では医療費控除は適応されません。

歯科医院で相談して医療費控除を利用できるか相談してみましょう。

地域によっては診断書の提示が求められる場合があるため歯科医院で書いてもらいましょう。

手続きのやり方は

①:毎回、治療の領収書を保管しておく

②:1年間の医療費の明細書を作成する(明細書は国税庁のホームページでダウンロードできます。)

③:税務署で確定申告を行う

医療費控除により軽減される税額は、所得金額によって異なります。

国税庁のホームページに詳しい計算方法があるので参考にしてください。

どうやって歯科医院を選ぶ?

最近は歯科医院の数が多く、どの歯科医院に通院するか迷う人もいると思います。

特に矯正治療は途中で転院すると他医院でも料金がかかり、合計の金額が高くなってしまいます。

矯正歯科医院を選ぶポイントとしては

  • その医院に通っている人に聞く
  • 説明をしっかりとしてくれる
  • 検査をしっかりとしている
  • 色々な治療法を提示している
  • メリット、デメリットを説明してくれる
  • 話してみて自分に合ったドクターを選ぶ

これらのことがあります。

詳しくはこの記事で説明していますので読んでみてください。

まとめ

歯の矯正はこのような流れで治療が進んでいきます。

矯正治療は保険が適応されないのでどうしても高額になってしまいます。

また、期間も長く、歯に装置をつけるため違和感や食事や会話がしづらいなどのデメリットもあります。

しかし、歯の矯正はやった方がよいかやらない方がよいかでいったら断然やった方がよいです。

歯並びが悪いと虫歯、歯周病のリスクが高まり、将来歯を失う確率も高くなります。

80歳で20本以上歯を残すことを目標にしている8020運動でも歯並びのよい人の方が達成しやすかったというデータがあります。

今、歯科では『予防』が大切だとされています。

虫歯、歯周病だけではなく歯並びも予防する時代になってきています。

歯列矯正をすることで将来歯を残して、自分の歯でおいしいものを食べて人生を豊かにしましょう!

今日はこれでおしまいです。

おつかれさまでした!

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