シーラントという処置を聞いたことがあるでしょうか?
乳歯や生えたばかりの永久歯の溝を埋める処置です。
虫歯になりやすい乳歯や生えたばかりの永久歯の虫歯予防に役立ちます。
今日は予防処置であるシーラントについて解説します。
シーラントって何?
シーラントとは虫歯になりやすい乳歯や生えたての永久歯の溝を埋める処置です。
上記は虫歯になりやすい場所トップ3です。
シーラントは「歯のかみ合わせの面」の虫歯を予防します。
上の図は歯の断面図です。
乳歯や生えたばかりの大人の歯はかみ合わせの溝が深くなっています。
チョコレートやキャラメルなどの歯に残りやすいお菓子が溝に入り込むと歯ブラシでなかなかとれません。
シーラントで溝を埋めてあげることで食べカスが入りづらくなり、歯磨きもしやすくなります。
シーラントはどうやってやるの?
まずは歯の清掃をします。
汚れが残っているとシーラントが歯にうまくくっつきません。
その後に歯を酸処理します。
シーラントは光で固まるのでくっつきやすいように歯を少し溶かすことを酸処理(エッチング)といいます。
唾液がついた歯にシーラントをしてもすぐにとれてしまうので、唾液が入らないように防湿します。
ここまでがシーラントの前準備です。
溝が埋まるようにシーラントを流し、光で硬化させます。
かみ合わせをチェックして大丈夫なら終わりです。
初期の虫歯ならシーラントで歯を削らずに抑制できる!
虫歯は表面から進行していきます。
歯の表面をエナメル質というのですが、このエナメル質に限局した虫歯ならシーラントで歯を削らずに治療できる場合があります。
エナメル質の初期虫歯をシーラントで閉じ込めて、抑制、進行の停止、再石灰化による改善が見込めます。
虫歯の進行についてはこの記事を参考にしてください。
歯科医院でシーラントをやってもらおう!
シーラントは歯科医院で歯科医師または歯科衛生士が行います。
シーラントをやるにはチェアに座れる、口を開いていられる、指示に従うことができる必要があります。
一度も歯科医院に行ったことがない子は怖くて泣いてしまうかもしれません。
シーラントをできるのは3~4歳ごろですが、歯が生えたら歯科医院に行き、少しずつ慣らすようにしましょう。
まとめ
虫歯予防には他にもフッ素や食事改善、キシリトールがあります。
詳しくはこの記事を参考にしてください。
虫歯は一度なると完全な治癒はしません。
虫歯を削って詰めるだけです。
何度も治療すると歯はなくなってしまします。
子供の時から虫歯予防をしっかりと行い、できれば一生虫歯にならずにすむのがベストです。
まずは歯科医院に行き虫歯予防についてアドバイスをもらいましょう!
今日はこれでおしまいです。
おつかれさまでした!
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