受け口は早期治療がおすすめ!ムーシールドについて

矯正

歯は基本的に上の歯が下の歯を覆っています。

これが逆になっていて下の歯が前に出ていることを受け口(反対咬合)といいます。

受け口は検診などで早期に発見されることが多いので歯科医院に低年齢のうちから歯並び相談に行く親も多いと思います。

しかし、相談した歯科医院で

「もう少し様子を見ましょう。」

「自然に改善することもあります。」

などといわれることも多いです。

確かに自然に改善することもありますが、すべてではありません。

そして、受け口は早期に改善しておいた方が良いです。

今日は受け口の早期治療について解説していきます。

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受け口の割合

受け口はどれくらいの割合で発症するのでしょうか?

厚生労働省によると3歳児検診で約4%が受け口に該当します。

人数にして約4万人になります。

受け口の自然な改善は約6%ほどしかない

「永久歯が生えるまで様子を見ましょう。」

このように言われるケースは多いですが受け口が自然に改善する割合は約6%ほどで1割にも達しません。

つまり、何かしらのアプローチをしない限りは改善しないことがほとんどということになります。

受け口は早期治療がおすすめ!

確かに受け口は永久歯が生えてからでも治療することはできます。

しかし、3~4歳ごろからの早期治療がおすすめです。

上記のグラフはScammonの発育曲線といいます。

このグラフは身長や臓器の成長具合を表したものです。

歯が生える上顎、下顎は下図のように神経系型と一般型の間になります。

上顎の方が下顎よりも先に成長するがわかります。

通常は上の歯が下の歯を覆っているので上顎の成長→下顎の成長と順序よく成長することができます。

しかし、受け口は下の歯が上の歯を覆っているため、上顎が成長したくても下顎が邪魔してしまい、成長が阻害されます。

逆に下顎を抑えるものがないので後半に成長する下顎ばかりが成長して受け口がひどくなります。

そのため、できるだけ早く受け口を改善した方が顎は正常に成長することができます。

また、不正咬合は受け口だけとは限りません。

歯がガタガタで顎の幅が狭い可能性もあります。

子供の矯正は成長期に行うものなので時間制限があります。

治療が後半になって受け口は治療できても他の部分が治療できない可能性もでてきます。

早期治療で受け口を改善しておくと受け口以外の他の問題を治療する猶予が生まれます。

これが受け口の早期治療を行う理由です。

矯正を行う時期、子供の矯正、大人の矯正の違いについてはこの記事を参考にしてください。

不正咬合はどのようにして起こるのか

不正咬合とは顎や歯に問題があり、正常に咬み合っていないことをいいます。

受け口、出っ歯、咬み合わせが深い、歯がガタガタなどが不正咬合です。

不正咬合の原因は様々です。

遺伝などの生まれたときからの問題が大きいケースもあります。

しかし、不正咬合の原因は生まれた後の機能不全が原因なことも多いです。

機能不全とは、呼吸、食べ方、飲み込み方、舌の位置、姿勢などが悪いことをいいます。

歯は外側と内側、つまり、唇側を舌側のバランスがとれたところに並びます。

呼吸、飲み込み方といった機能が正常だと歯は正しい位置に並ぶことができます。

機能不全があり、例えば、舌の力が唇の力より強い場合、歯は舌に押されて唇側に動きます。

逆に、唇の力が舌の力より強いと歯は舌側に動きます。

このような成長期の機能不全は悪習癖によって引き起こされます。

歯並びを悪くする悪習癖についてはこの記事を参考にしてください。

受け口の早期治療にはムーシールドを用いる

受け口の治療法は色々ありますが、3~4歳から行う早期治療ではムーシールドという装置を使います。

ムーシールドとは日本大学歯学部講師の柳沢宗光先生が考案した機能矯正装置です。

既成の装置で寝ているときにお口の中に入れて使います。

受け口の子供は低位舌といって舌が下がっています。

舌は上顎にくっついているのが正しい位置で、舌の力で上顎が成長します。

舌が下がっていると下顎が成長しやすくなって受け口が改善されません。

ムーシールドは舌を上げるスペースがあるので装置を入れることで自然に舌が正しい位置に誘導することができます。

上唇の力で上顎の成長が阻害されないようにムーシールドで上唇の力を排除し、舌の力で上顎の成長を促します。

逆に成長を抑えたい下顎は下唇、オトガイの力で前方への成長を抑えます。

受け口の子供は低位舌でお口周りの筋肉が正しく働いていません。

力が強すぎたり弱すぎたりします。

ムーシールドはお口周りの筋肉を正常にすることで受け口を改善します。

使用法

寝ている間にお口に入れて使います。

日中も使用可能ですが、入れている間は話すのが難しくなります。

子供で会話ができないというのはかなりストレスがかかるので基本的には就寝中に使いましょう。

ただし、使用開始直後は慣れるまで時間がかかるので日中に使用して慣らすようにしてください。

ムーシールドを入れて舌の挙上や口唇を閉じる練習をしてください。

オトガイに力がかかっていることを意識すると効果的です。

寝ている間に外れてしまうこともありますが慣れてこれば朝まで使用できるようになります。

お口が小さくてムーシールドを入れるのが大変というお子さんはムータンという小さいサイズもあります。

まとめ

8020(はちまるにいまる)という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

80歳で20本の歯を残しましょうというものです。

この8020を達成している人はほとんどが正常なかみ合わせの人です。

受け口、開咬の人で8020を達成した人はいません。

出っ歯や歯がガタガタの人もかみ合わせが正常な人に比べて8020を達成する人は少ないです。

つまり、歯の寿命を延ばそうと思ったら矯正が必要ということになります。

特に受け口の人は大人になってからの矯正だと外科的矯正や妥協的な矯正になりやすくなります。

成長期の子供の矯正で早期に改善することで歯の寿命を延ばすことができますので歯並び相談は早く行いましょう。

今日はこれでおしまいです。

おつかれさまでした!

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