歯科医院で口腔内写真を撮る理由

健口

「口の写真とってどうするんですか?」

時々ですが患者さんに言われることがあります。

お口の写真やは治療や治療の計画を立てる上で絶対に必要になります。

今日は治療になぜ口腔内写真が必要なのか解説していきます。

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口腔内写真ってどういうもの?

上図のようなお口の中の写真を口腔内写真といいます。

見えやすいように唇を排除したり、鏡を使って撮影します。

基本は5枚ですが、場合によって枚数が増えることもあります。

撮影時に大きくお口を開けたり、手伝ってもらうことがあるので少し大変ですが、とても大事な資料になります。

口腔内写真が必要な理由

  • 初診時の記録
  • 現状の把握
  • 治療計画を立てる
  • 変化を見る
  • モチベーションの維持

初診時の記録

初診とは一番最初に来院したときのことをいいます。

痛い、見た目が気になる、歯石をとって欲しい、など様々な理由で患者さんは歯科医院に来院します。

主訴を解決するために治療していくのですが、治療前の初診の記録は初診時しか記録できません。

最初に来院したときにどのようなお口だったのかわかるようにしておくと、変化がわかったり、モチベーションの維持に役立ちます。

これらについては後述します。

現状の把握

これは歯科医師側にも患者さん側にも言えます。

お口の中って自分ではなかなか見る機会がないですよね?

写真を撮ることで自分でお口の状態が把握できるようになります。

歯科医師側も実際に患者さんのお口を見ただけでは気づけない問題が口腔内写真をじっくりと見ることで発見できたりします。

写真から読み取った情報を元に治療計画を立てていきます。

変化を見る

治療前の写真と治療後の写真を見比べることで変化を観察することができます。

上図の左側は初診、右側がお口のお掃除、歯磨き指導、お薬の変更を行った後の写真です。

歯茎の腫れが収まっているのがわかります。

このように写真で記録しておくことでどれくらい改善したのか、逆にどれくらい悪化したかがよくわかります。

モチベーションの維持

歯科治療を続ける上で大切なことはモチベーションを維持することです。

虫歯が1つあるだけだったら1~2回で治療は終わりますが複数あったり、かみ合わせが変わってくる場合は1~2年と治療が長期化することがあります。

矯正治療になってくると2~3年かかるケースもでてきます。

すると・・・

治療途中だけど・・・痛みもなくなったし、ちょっと休憩して通院やめようかな!

このような考えで歯科治療を途中でやめてしまう人が結構います。

こんなときに必要なのがモチベーションです。

「ちょっと治療に行くのが疲れてきたな・・・」と思ってきたときに

術前と今の写真を見比べてみて

「お!治ってきてる!もうちょっと頑張ろうかな。」

とモチベーションを維持することができます。

歯科という分野は期間に終わりがありません。

治療が終わったらお口の状態を維持するメンテナンス期間に入ります。

詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

「痛みもないのに通院するのはしんどい!」

と感じる人も多いと思いますが歯科はメンテナンスが最も重要です!

問題が起きたら治すのではなくて問題が起きないようにする、こうすることで歯の寿命を延ばし、お口が健康でいられます。

モチベーションが下がってきたときにお口の写真があると

「いけない、もっと頑張ろう!」という気持ちになります。

モチベーションを保つために口腔内写真はとても役にたちます。

まとめ

今日は口腔内写真を撮る理由について解説しました。

撮ってみるとわかりますがこれが結構大変です。

「これって意味があるのかな?」

こう思ってしまうとその医院に不信感を抱くことになり、信頼関係の構築ができなくなってしまいます。

口腔内写真は初診の時に撮ることが多いのでなおさらです。

しかし、自分のお口の状態を把握することはとても重要です。

患者さんの中には「お口の中に虫歯が数本あって歯周病も進行しています。」と伝えると、

え!?痛みも何もないから問題なんてないと思っていました。

このように驚かれる方も多いです。

このままだとどんどんお口の状態は悪くなってしまいます。

そこで口腔内写真で虫歯の場所を確認すると、今の自分の状態がよくわかりますし、今後は気をつけないといけないという気持ちにもなります。

自分のお口の状態を知ることで歯を意識するようになり、メンテナンスをしないといけない!という気持ちになることができます。

少し大変ですが口腔内写真はしっかりと撮るようにしましょう。

今日はこれでおしまいです。

おつかれさまでした!

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