『人の第一印象は見た目で決まる』
よく耳にする言葉ですよね。
服装、髪型、装飾品・・・
色々ありますがやはり決め手は『顔』になります。
それは別に美しい顔というわけではなくて「優しそう」「自信がありそう」といった表情もすべて考慮した結果になります。
しかし、やはり顔が美しい人は皆さん美しいと感じるはずです。
そして、そのような人は自信があって笑顔も素敵な人が多いと思います。
歯列矯正によって歯並びが改善すると顔つきも変わってきます。
今日は歯並びがどのように顔つきに影響してくるのかを説明していきます。
美しい顔つきはEラインで決まる
鼻の先と下顎(オトガイ)の先を結ぶラインをEライン(エステティックライン)といいます。
このラインより唇が外側にあるのか内側にあるのかを調べ、横から見た口元の評価に使います。
日本人はEラインよりも上唇が1~2mm内側、下唇がほぼライン上にあると美しいとされています。
このEラインよりも唇が出ていると口元がすっきりとした印象にならず、横からだけでなく正面からも見た目に影響してきます。
ちなみに日本人のかみ合わせが正しい人の平均は上唇が-1.4~+1mm、下唇が-0.4~-0.6mmです。
顔つきに影響を与える歯並び
歯が出ている、顎が出ているといったことで口元の見た目が変わってきます。
どのような歯並びが顔つきに影響があるのか説明していきます。
上顎前突
上の前歯が外側に傾いていて、出っ歯になっている状態です。
- 口元が出ている
- 口を閉じづらい
- 顎のラインが不鮮明
骨格的に異常がなければ、4番目の歯を抜いてできたスペースに前歯を内側に入れて治療していくことが多いです。
上下顎前突
上の歯と下の歯の両方が外側に傾いている歯並びです。
- 口元が出ている
- 口を閉じづらい
- 口を閉じると下顎に梅干しのようなシワができる
歯が前に出ているので口が閉じづらく、口元が出ている顔つきになります。
口を無理やり閉じるので下顎の筋肉が緊張して下顎に梅干しのようなシワができます。
骨格的に異常がなければ、上下とも4番目の歯を抜いてできたスペースに前歯を内側に入れて治療していきます。
下顎前突
下顎が前に出ていて、受け口になっている状態です。
- 顎がしゃくれている
- 発音しづらい
- 食事がしづらい
- 顔が長いといわれる
この場合、骨格的に下顎が前に出ている場合は外科矯正という治療法になります。
歯を移動させるのではなく、手術で下顎を後ろに下げる処置をします。
下顎が極端に小さい
上顎と下顎の前後的なズレが極端に大きく下顎が後ろに下がっている状態です。
- 鳥の横顔のような顔つきになる
- 上顎に対して下顎が後ろにある
- 顎関節に異常が起きた場合(顎関節強直症)に下顎の成長が阻害されてなりやすい
このような場合も骨格的に異常があることが多いので外科矯正が必要になります。
手術をして下顎を前に出す処置をします。
開咬(前歯)
開咬とは歯と歯がかみ合わずに隙間が空いているかみ合わせのことです。
前歯に隙間がある前歯部開咬と奥歯に隙間がある臼歯部開咬があります。
- 口が閉じづらい
- 食事がしづらい(前歯で咬み切れない)
- 顔が長くなる
開咬には歯が原因のものと骨格に問題がある場合があります。
歯が原因の場合は舌を前に出す癖が原因のことが多く、癖を治して外側に傾いた前歯を内側に傾けて治療します。
骨格的に問題がある場合は程度によりますが、外科矯正が必要になります。
まとめ
口元の顔つきは歯の問題のものと骨格の問題の場合があります。
歯が原因の場合は通常の矯正治療を行い、骨格が原因の場合は外科矯正が適応となります。
骨格が原因の場合に歯の矯正を行うだけでは顔つきは変わらないことが多いです。
しっかりとした治療をするためにはしっかりとした診断が必要になります。
矯正歯科はたくさんあるので自分でも知識をつけて適切な治療をしてくれる歯科医院を選びましょう。
矯正歯科医院の選び方についてはこの記事を読んでみてください。
矯正治療は2~3年と期間も長く、費用もかかります。
外科矯正では入院が必要になってくるためさらに負担がかかります。
しかし、歯並びが悪いと歯の寿命が短くなります。
特に受け口、開咬は8020運動達成者が極端に少ないことを考えるとかなりのリスクといえます。
矯正治療をすることで顔つきを美しく変え、歯の寿命を延ばすことができます。
人生は長いですので今だけでなく将来のことを考えて矯正治療をするかどうか考えてみるとよいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
今日はこれでおしまいです。
おつかれさまでした!
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