虫歯になりたくてなる人はいません。
しかし、虫歯になってしまったらそのままにしていても治ることはないので治療しなければいけません。
虫歯の治療は大きく分けて『コンポジットレジン修復』と『インレー修復』の二つがあります。
詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
それぞれにメリット、デメリットはありますがどちらの治療法を選択するかは虫歯の大きさや担当医の考え方、患者さんの希望によって変わってきます。
担当医から説明を受けて「どっちの治療法がいいのかな?」と迷ってしまう人もいると思います。
今日はコンポジットレジン修復、インレー修復、どちらを選択するかの選択基準を説明していきます。
コンポジットレジンとインレーの違い
コンポジットレジンとインレーの違いを簡単に説明します。
コンポジットレジン
インレー
コンポジットレジンとインレーの選択
それぞれの特徴はわかったけど結局どっちを選べばいいのかな?
どちらを選択するかは担当医の考え方にもよるのでよく話を聞いてみましょう。
今からはどのような人ならどちらの治療法がおすすめか説明していきます。
噛む力が強い人はインレーがおすすめ
インレーは金属、コンポジットレジンはプラスチックのようなものと説明しました。
より割れにくいのは金属なので噛む力が強いひとや歯ぎしり、食いしばりをする人はインレーがおすすめです。
人の噛む力は個人差はありますが体重くらいあり60~70kgといわれています。
スポーツ選手などは100kgを超える人もいます。
噛む力が強い人や歯ぎしりをしている人は通常より大きな負荷が歯にかかってくるのでコンポジットレジンといったプラスチックのような詰め物は割れやすくなります。
インレーは金属なのでとれることはあってもなかなか割れません。
噛む力が強く歯ぎしりしている人は歯が全体的にすり減っている傾向があります。
このような人はコンポジットレジンよりもインレーを選択した方が良いでしょう。
見た目を気にする人はコンポジットレジンがおすすめ
左がインレー、右がコンポジットレジンです。
「金属は嫌!見た目が気になるから白い詰め物がいい!」
このような人はコンポジットレジンがおすすめです。
特に下の歯は口を開いたときに見えやすくなります。
上の歯はそこまで目立ちません。
自費のセラミックでなく保険診療で治療希望の場合はコンポジットレジン修復となります。
長持ちしてほしい人はインレーがおすすめ
論文ではインレー修復とコンポジットレジン修復の予後に違いはないといわれています。
しかし、これはしっかりと治療ができた場合です。
コンポジットレジンはお口の中で直接詰めるので虫歯が大きくなればなるほど治療が難しくなります。
難しくなるほど術者による違いが大きくなってきます。
コンポジットレジンを自費でやっている歯科医師もいるのでそのような人にやってもらう場合はいいですが、残念ながらすべての歯科医師がそのような技術を持っているわけではありません。
治療がうまくいかなければ必ず予後は悪くなり長持ちしなくなります。
そのため術者によって治療に差が出にくいインレーを選択するのがいいと思います。
もちろん担当医の技術力を信頼している場合は問題ありません。
歯をできるだけ削りたくない人はコンポジットレジンがおすすめ
コンポジットレジンは糊のようなもので直接歯にくっつけます。
そのため虫歯だけをとって詰めることができるため最小限の歯の切削で済みます。
しかし、インレーはお口の外でつくったものを歯に詰めるため歯を外開きに削る必要があります。
そのためインレー修復はコンポジットレジン修復に比べて歯を削る量が多くなります。
必要以上に削ることはないですが歯の削除量を少なくしたいときはコンポジットレジンを選択します。
治療後は定期的な健診を心がけましょう
インレー修復もコンポジットレジン修復も永遠に壊れないわけではありません。
時間が経過すると壊れたり、とれたり、詰め物と歯の境目が虫歯になったりします。
3年以内に虫歯の治療をした人は他の歯にも虫歯ができるリスクが高くなります。
虫歯が大きくなりすぎると歯の神経をとらないといけなくなるのでできるだけ小さいうちに治せるように早期発見、早期治療のために定期健診に行きましょう!
まとめ
コンポジットレジンもインレーもそれぞれメリット、デメリットがあります。
虫歯にならないのが一番ですが、なってしまった場合は放置せずしっかりと治療することが大切です。
そして、定期的な検診で歯のメンテナンスを行いましょう。
一度治した歯がまた虫歯になることを二次カリエスといいますがこれが本当に多いです。
詰め物をしたところは汚れがたまりやすく磨きにくいのでまた虫歯になりやすくなります。
虫歯→治す→虫歯→治す、このループを繰り返しているといつか歯はなくなってしまいます。
このループから抜け出すためにはしっかりと治療した後に予防をすることが大切です。
この記事で虫歯予防について解説しているので参考にしてください。
ずっと自分の歯で食事するためにも歯の健康はしっかりと管理しましょう。
今日はこれでおしまいです。
おつかれさまでした!
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